雷電社参拝の栞
祭 神 火牟須比命(火産霊尊)荒魂外十一座。 伊豆山神社摂社
例祭日 三月十五日
鎮座地 熱海市伊豆山上野地、伊豆山神社境内
御由緒 創立年代は不祥ですが延喜式神名帳(西暦九二七年)に登載の伊豆國火牟須比命神社は当社のこととされ、吾妻鑑に「光の宮」と別名があり、鎌倉右大臣の再興に係り、降って歴応四年足利氏が、慶長十七年徳川秀忠が改築、現社殿は昭和十年十一月内務省の手により改築竣工をみています。
 歴代の将軍家の崇敬が篤く、足利時代には相州厩川村、早川庄内小田原京極跡地及び池上余藤五郎跡地を社領とし、尚不足分として豆州大塔下村を御供料地と定められ、神威頗る盛んでありました。殖産興業、火防鎮火の守護神として崇敬を鐘め、近年は電気事業関係者の商売繁昌・事業隆昌の守護神として信仰が寄せられています。
古来、職業に依りそれぞれに信奉する守護神を奉じ(例、水商売の向は稲荷或は貴船を信仰、大工は聖徳太子等)その道の隆昌、一家の繁栄を祈請しており、このことは深く先祖を敬い、神仏を尊信する我が國人の美風でもあります。
電気事業関係の方々の商売繁昌・無事故、無災害の守りの神として、長く雷電社の御神威を御祈念いたされますよう慫慂申し上げる次第です。