私が、大土肥に本格的に住むようになってから、村社の雷電神社が気になっていました。
平成13年には、伊豆山神社に何度かお伺いして、雷電神社にまつわるお話をお伺いすることができました。
だんだん話が大きくなってきて、なかなか楽しい思いでした。
そこで、わかったところまでですが、調べたことをご紹介したいと思います。
もし関心のある方がおられましたら、ご一報ください。お待ちしてます。 |
− 目次 −
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1. |
初めに分かったこと1・・・函南町史より、雷電神社の記述
大土肥の名前の由来や、雷電神社の伝説などがわかりました。 |
2. |
初めに分かったこと2・・・函南町史より、伊豆山権現と日金山(ひがねさん)の記述
伊豆山神社まで、日金山が神域でした! |
3. |
伊豆山神社に行ってみたら解りました
火牟須比命のナゾ。 |
4. |
伊豆山神社の廃仏毀釈を調べることで本来の祭神を突き止め確かめることができました。
長いあいだ公開を検討してきましたが、このたび公開することにいたしました。(2016.5.29)
長文となりますが、よろしければごらんください。
伊豆山神社の廃仏毀釈と祭神変更についてのレポート
(廃仏毀釈のとき天忍穂耳尊と瓊々杵尊が火牟須比命にすり替えられた)
私は家事や介護などで多忙を極めておりますので色々と整理する余裕がありません。申し訳ありませんが、この場で大土肥に関する要点を整理させて頂きますのでご容赦ください。
- 伊豆山神社ではもともと火牟須比命は祀られていないことが判りました!
そして伊豆山神社摂社の雷電社には、雷電童子(月光童子)すなわち瓊々杵尊(ニニギノミコト)が祀られていることが判りました。
レポートの「註10.雷電権現の記述」などをご覧ください。
その結果、雷電社の末社である大土肥の雷電神社は当然ながら瓊々杵尊をお祀りしていたということになります。
- 上記のレポートの中でこちら大土肥に関する話は僅か一行しかありませんが、
「註9.十一面観音について」の中で、「伊豆山略縁起によりますとこの桜童子は大鳥井村(現函南町大土肥)に奉られたとあります」と記載しました。
また、この註釈の中で、「地元では桜童子を本地・正観音として信仰していました」とも紹介しました。(註釈の題名の十一面観音ではありませんのでご注意ください)
さて、一般に木花咲耶姫の本地は正観音です。
桜童子も正観音ということですので、そうなりますと大土肥に来られた桜童子は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)と想定することができるのです。
(話はそれますが、大土肥は大鳥井「おおとりい」で良かったのですね〜♪)
- そうなりますと、大土肥の雷電神社には瓊々杵尊とその奥様であられる木花咲耶姫が祀られたと想定することができたのです。
ただ残念ながら、私はこれら二柱の神様を同時に記述した文献をまだ見つけることができません。
でも、木花咲耶姫が大土肥に来られたのですから、大土肥の雷電神社で瓊々杵尊と木花咲耶姫を祀っていなかったとするのには無理があります。やはりこの二柱の神様を祀っていたと考えることができると思っています。
以上が要点です。後日、整理できましたら書き直したいと思います。
余談ですが、
古来より瓊々杵尊(雷電童子)が守護されていた聖地に、奥様の木花咲耶姫(桜童子)が現れましたら、大土肥の雷電神社でご夫妻揃って祀られたと考えることができました。
でもなぜ伊豆山神社の雷電社ではなく、大土肥の末社だったのでしょう。考えてみると不思議なことかもしれません、まだなにかあるような気がします・・・?
興味は尽きないものですね〜
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